カートリッジヒーター
Cartridge heater

概要
金属パイプの一方の端部だけに端子部、あるいは端子リード線を取り付けたヒーターです。
ヒーターの長さに対して容量が大きくとれる利点があり、集中した熱量を得たい時に便利です。
用途
一般には金属ブロックの穴にヒーターを挿入し加熱する用途に使用されますが、板フランジやネジブッシング等を取り付けて温水器やスチームの発生熱源としても利用されています。
許容ワット密度表
大きさ、容量はご要望により種々設計いたしますがヒーターの寿命の関係で投入ワット密度には制限を設けております。(許容ワット密度表参照)
※ワット密度とは
ワット密度とはヒーター容量(ワット数)をヒーター表面積で割った値で、単位表面あたりのワット数です。単位はW/cm²で表します。
バンドヒーターのヒーター表面積は被加熱物に接触している面積、スペースヒーターでは片面の面積です。棒状のカートリッジヒーターやシーズヒーターなどはその全体の表面積です。 ワット密度が大きくなると表面温度は高くなり、ヒーター寿命は短くなります。
| 種類 | 被加熱物 | 許容ワット密度(w/cm²) |
|---|---|---|
| バンドヒーター | 金属 | 4.0 |
| スペースヒーター | 金属 | 4.0 |
| カートリッジヒーター | 金属 | 8.0 |
| シーズヒーター | 金属 | 8.0 |
| 気体 | 3.0 | |
| 水 | 8.0 |
ワット密度の計算式(ワット数の算出方法)
(例)内径φ150mm、幅50mmの1Pバンドヒーターのワット数の算出は
15(内径:cm)×3.14(円周率)×5(幅:Cm)×4(ワット密度)=942となり ≒およそ900Wでの製作を推奨します。