コロナ処理技術部 技術担当

電気は正直。会社の枠を超えて チームで挑み、顧客ニーズを満たす。

コロナ処理技術部 技術担当

2004年4月入社
大学時代の卒論では真空プラズマを用いて半導体のデバイスを製作。 電気、機械、科学のトータルな知識蓄積により、依頼設備のスペック確認から最終メンテナンスまで継続的に携わる。

入社したきっかけは何ですか?

大学で電気を専攻していたため、就活を行う上でも、バイヤーなど電気関係の仕事を探していました。春日電機との出会いは、学生課。静電気の会社は、ひとつだけでした。放電現象自体は真空プラズマを扱う上で見ていたこともあり、少し馴染みがありましたね。 詳しい説明を聞き、面白い会社だと思いました。電気関係に対する知識があったことも、大きいかもしれません。他社と悩むこともなく、第一志望で入社を決めました。

現在の仕事内容を教えてください。

現在の所属は、コロナ処理技術部技術課です。最初から最後まで、継続的に関わるイメージを描いてもらえれば。まずは、実験ありきで設備のスペックを決め、容量を試算します。場合によっては付帯設備まで全て作り上げて納品することもありますね。その後も、メンテナンスや修理などで、お客さまのところに出向きます。電気、機械、一方では化学の知識も必要です。ごった煮のセクションです。

仕事の面白さ、大変さについて、教えてください。

実験から入ることが多いため、お客様とは共同開発のような雰囲気になることも。特に1年、2年といった長期スパンになれば、コミュニケーションも密になります。お客さま、営業、技術が、ひとつのチームのイメージです。さらに問題に突き当たったときなどは、社内外問わず相談できる環境もあり、最終的に事足りるスペック、システムが完成したときには、とても嬉しく思います。 大変なことも、いろいろありましたよ(笑)。例えば、医療系の会社でのトラブルでは、原因不明の現象が起きて、解決までに年単位を要しました。あとは、開発中の装置の初期計算にミスがあり、電流容量や耐圧が足りず、燃えてしまったことも・・・。 その後、問題が解決したことで、注文が相次ぐようになりました。問題克服後の達成感からやりがいへと変わって行きました。今も、リスクに対しては、第一に考えるようにしています。

これからの目標は?

我々の世界は、大変ニッチです。だからこそ、国内にないもの、地球上にないものを作るべきではないかと考えています。これは春日電機に限らず、日本の中小企業全体に対して言えることですが、同じものをつくっていたり、スケーリングだったりでは、今後食べていけないんじゃないかと。個人的に危機感を抱いていますね。 知識やバックグラウンドを広げ、プラズマや放電現象のプロになるためには、アカデミックな付き合いも大事です。直近では、先生の論文から生産装置が生まれた例もあります。難しい案件を断ることは簡単ですが、極力打ち合わせに出て行くようにしています。 また、単に新しいものを生み出すのではなく、販路やニーズ、波及性なども含めた全体の流れを考えながら行うことが大切。明確なコンセプトを固め、チーム全員が共通認識を持った上でのものづくりを目指しています。